曹洞宗黄梅山 渭信寺 〜そぶみ観音

渭信寺縁起

そぶみ観音 渭信寺は、享保十八年(西暦一七三三年)八月、三河路で初めてのご祈祷寺として開かれました。当寺のご本尊は運慶作と伝えられ、そもそもは加賀百万石(今の金沢市)の藩主、前田利家公の守り本尊だったと言われています。その御神体を当時前田家と縁の深かった、金沢大乗寺の三十一代目のご住職、智燈照玄和尚様が隠居されるときに、この地へ移されました。それが、このお寺の始まりというわけです。境内や本堂を彩る「梅の家紋」は、前田家百万石ゆかりのものです。この土地は、それ以前から「衣文の里」と呼ばれ、観音様とも縁の深い、縁起の良い土地であったようです。