法語の手引書
◆腹句の構成
【結句】
結句は、通常四六文で構成され、故人の逝去、死生観、悟りなどを述べます。
偈頌と同様、押韻が必要です。
(作例 一先)
※なお「雖然(然(しかり)りと雖(いえど)も)」などは、「傍句」といわれ、接続詞的な句と句をつなげたりする短い語句で、下記のようなものがよく使われます。
或亦 | 或いは亦(ま)た | 正是 | 正に是れ |
---|---|---|---|
以是 | ここをもって | 正当恁麼時 | 正当恁麼の時 |
於此 | 此に於いて | 誠是 | まことにこれ |
何図 | なんぞはからん | 然 | 然れども |
加又 | くわうるにまた | 然又 | しかるにまた |
可謂 | いっつべし | 然雖与麼 | 然もよもなりと雖も |
可惜可悲 | 惜しむべし悲しむべし | 即今 | 即今(そっこん) |
且亦 | かつまた | 即今 転身時節 | 即今 身を転ずるの時節 |
故 | かるが故に | 到這裡 | 這裡に到って |
更亦 | 更にまた | 如今 | いま |
此故 | このゆえ | 任他 | さもあらばあれ |
今也 | 今や | 乃知 | すなわち知る |
所以 | ゆえに | 實是 | 実(まこと)に是れ |
須知 | 須く知るべし | 雖然 | しかりといえども |
是以 | ここをもって | 豈図 | あにはからんや |